先日の土曜日、大雨の降る中、高島康司さんの講演会に行ってきました。当日は30人以上の方々が参加していました。

(講演会の様子をお話しする前に)前回のブログの記事ではあまり深く触れなかったのですが、高島さんの研究対象としているカール・ヨハン・コールマン博士は、マヤ暦の終焉後(2011年10月28日以降)に訪れるであろう新しい時代の特徴として…

① 意識の変化 (左脳と右脳のバランスの良い統合、消費欲=物欲の衰退)
② 社会システムの変化 (金融資本・大量消費型社会からの脱却、地域共同体・自立経済圏の勃興)
③ 思想の変化 (国家主義思想、右翼・左翼などイデオロギーの衰退)

…という3つの変化を説いていたのですが、今回の講演会では、昨年からの1年間で実際にそのような変化が生じたかどうかの高島さんなりの検証と、2013年以降の日本と世界の動向分析、を二本柱に講演が行なわれました。

まず、昨年マヤ暦が終わって以後の世界の動向に関して高島さんは、コールマン博士の説と現実の世界の潮流は、全く正反対な方向に進みつつある、と語っていました。昨今のニュースを見聞する限り、日本も含めて世界各地でナショナリズムが台頭し、何ともキナ臭い方向に進んでいるな…、と世間の誰もが感じているはずです。高島さんは、なぜコールマン博士の説と、現実の世界の動向とに大きなズレが生じてきているのか分からず(極論を言うと誰にも分からない訳ですが…)、今後の動向を引き続き検証する必要がある、もしかするともっと大局的な面で(数十年の単位で)変化が起こる可能性も考えられる…と語っていました。

今回の講演で最も興味深かったのは、二本柱のもう1つ、2013年以降の日本と世界の動向予測です。こちらの説明は、高島さんご自身の情報分析をベースにした話しで、具体的な話題が盛り沢山でした。ただ、かなり突っ込んだ話しもあり、全てを挙げることはできないのですが、日本・世界の今後の大よその動向については、以下のような説明がありました。

◎安倍政権は、ジャパンハンドラー(日本の政治に影響力を行使するアメリカの勢力、軍産エネルギー複合体が中心)の意向を受けて、「内政中心」「外交問題は棚上げ」の方針を採るはず。

◎安倍政権が今後、①100兆円近いのインフラ整備=公共投資の実施、②2%のインフレターゲットの実施、を行うことにより、日本国内ではミニバブルミニ高度経済成長)が起こるはず。

◎安倍政権の政策はジャパンハンドラーの1人、マイケル・グリーン氏の意向に確実に沿うはず。グリーン氏の見解は、既に公にされている(以下、講演会で紹介されたグリーン氏へのインビュー記事)

安倍政権が、外交でやってはいけないこと マイケル・グリーン氏が語る日本外交(東洋経済オンライン)

◎アメリカでは、国内でシェールガスの採掘の見込みが立ったため、エネルギーの自給が可能となり、将来、中東地域から手を引くことになる。アメリカは自ら世界の覇権国の座を降りて、その座を中国に移譲していく準備を着々と進めている。

◎シェールガスに関連して、安価にエネルギーが確保できるようになるので、高リスクの原子力発電所は将来的に放棄される可能性が高い。原子力発電より熱効率が2倍以上高い「ガスタービン・コンバインド・サイクル(GTCC)発電」が、世界の主流になるはず。

ガス・コンバインドサイクル発電 広瀬隆 (You Tube)

政治や経済の話題には疎い私ですが、それでもやはり高島さんの説明を聞くにつけ、新聞やニュースを見聞きするだけでは知り得ない、様々な情報が存在していることを改めて認識しました。

講演会の後半、コンサルタント業を生業(なりわい)にし、緻密な経済分析を得意とする高島さんが、何故にマヤ暦やら未来予知といった、一般的には際物(きわもの)として扱われるテーマに興味を持つようになったのか、その理由を語っていました。欧米型の経済、特に金融工学などはその象徴ですが、リスクの発生要因を事前に予測、それらを排除する方策を数理的に解析することで、極限まで利潤を高めるシステムが現在、構築されています。しかし、アメリカで起こったサブプライム問題やリーマンショックなど、世界の誰もが全く予期しない出来事が突発的に起こるのもまた事実で、高島さんは、そうした予測不能な現象が起こるメカニズムを紹介した書籍「ブラック・スワン」を読み、不確定要因の発生について興味を抱いたそうです。

「ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質」

そうした不確定要因を探る過程の中で、コールマン博士が唱えたマヤ暦の解釈に辿りつき、これは面白そうだ!ということで、一般的な経済分析とは異なるアプローチから、未来予知全般について様々な情報の収集分析を始め、ブログを通じて広く発信してきたそうです。そういえば数年前、「ブラック・スワン」の本が話題になった記憶があります。私自身未読だったのですが、今回の高島さんの話しを聞いて俄然、興味が湧いてきました。今回の講演会の様々な話題の中でも、私としてはこのブラック・スワンの理論が、最も核心を突くキーワードだと感じました。

経済分野に限らず、人間はこの世に生きてる限り、予測不能な不確定要因を排除することは多分、不可能なことでしょう。とはいえ、そうした予測不能な事態が生じる可能性がゼロでは無いという現実を、つねに心の何処かに置いておくことが肝心なのかもしれません。「ブラックスワン」の本、内容的に相当なボリュームがあるようですが、時間を見つけて是非読んでみたいと思います。高島さんの発信する情報にも今後、引き続き注目して行きたいと思います。
コメント
コメントの投稿
トラックバック URL
トラックバック