先日、港区の神谷町駅の周辺(六本木・虎の門・芝公園)を一日かけて散策してきました。このあたりのエリアは久しぶりの訪問となります。

まず最初に訪れたのは、六本木一丁目駅の近くにある泉屋博古館分館(せんおくはくこかん)です。超高層ビル(泉ガーデンタワー)のすぐそばに建つ、モダンな外観の美術館です。

泉屋博古館
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上記のサイトにも解説がありますが、こちらの美術館の所蔵品の中心は、住友グループ(住友家)の15代当主のコレクションがベースになっていますが、この六本木の施設は、京都本館の「分館」にあります。数年前の冬、京都旅行で平安神宮の周辺でお寺巡りをしていた時、たまたま泉屋博古館本館の前を通りかかったのですが、休館中で見学できませんでした。

その後、東京に分館があると知って足を運んだことがあり、今回が二度目の訪問となります。こちらの分館は、泉ガーデンのオープンに合わせて約10年ほど前に開館した、まだまだ新しい雰囲気が感じられる美術館です。前回訪問するまで知らなかったのですが、「泉屋」という名前は江戸時代の住友家の屋号なのだそうです。

今回は「吉祥のかたち」という企画展が開かれていました。新春という季節がら、何ともお目出度い企画ですね。この美術館は、もともと中国古代の青銅器のコレクションが有名で、今回も、吉祥を象徴する麒麟・鳳凰・龍などが施された青銅器の作品が、整然と並んでいました。普段、あまり見る機会がないこともあって、青銅器の表面を飾る彫刻の緻密さに、思わず見入ってしまいました。

展示会場では他に、絵画作品も数多く展示されていましたが、その中でも特に目を惹かれたのは、狩野芳崖の「寿老人」という作品でした。

狩野芳崖 寿老人

墨画ですので、見た目は決して華やかな作品とは言えませんが、寿老人、松竹梅、白鹿に鶴など、吉祥の象徴であるモーフがてんこ盛りで、これぞまさに新春に相応しい縁起物、といった感じの作品でした。

実物の絵を間近で見た時にも気づいたのですが、作品をよく見ると、画面の右側に蝙蝠(コウモリ)が描かれています。正直、なぜここにコウモリが…という気がしたのですが、中国では吉祥を表す動物の一つなのだそうです。もう少し詳しく調べてみたところ、中国の吉祥図案に関して紹介したサイトが見つかりました。

中国吉祥図案

これは面白いです…。日本と共通する図案が殆どですが、コウモリの他にも、ラクダ・狼・蜘蛛・コオロギ・蝉・インコなど、中国オリジナルの吉祥のモチーフが存在することが分かりました。まだまだ知らないことが沢山あります。

数々の縁起物の作品を鑑賞し終えた後、歩いて数分ほどの大倉集古館へと向かいました。
(続く)
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