当日の最後の目的地、芝の増上寺に到着しました。芝周辺には今まで何度も来たことがあったのですが、増上寺の境内をじっくり見学するのは今回が初めてです。

浄土宗大本山 増上寺

まずは増上寺の顔とも言える山門(正式名称は三解脱門)を入ります。「三解脱門」とは3つの煩悩「むさぼり(貪欲)、いかり(瞋恚)、おろかさ(愚痴)」を解脱して極楽浄土に入る心をつくるための門だそうです。同じ浄土宗の総本山、京都の知恩院の三門も巨大でしたが、こちらの山門も見上げるほどの大きさです。

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本堂に向かう前に、まずは境内を散策することに。まずは、境内の一番奥にある徳川将軍家霊廟へ。二代将軍の徳川秀忠公を初め、六人の将軍及び正室や子女が祀られています。かつての霊廟は、日光東照宮を凌ぐ壮麗さだったそうですが、空襲のため消失、現在の場所にまとめられたそうです。特別拝観の期間以外、中は非公開のため見学することはできません。墓所正面の門は旧国宝の鋳抜門。左右の扉には5つの葵紋と、その両脇には見事な龍が彫られています。

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増上寺の北側、御成門寄りに西向聖観世音菩薩があります。小さなお堂には、たくさんの風車が吊されており、その横には、子育て地蔵がずらりと並んでいます。

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境内の南の一画に熊野神社があります。正式名称は熊野三所大権現宮(ゆやさんしょだいごんげんぐう)。実は、私の産土神社(うぶすなじんじゃ)は葛飾区立石にある「熊野神社」で、熊野系の神社にはとてもご縁があります。増上寺の境内に熊野神社があるとは、これまで全く知りませんでした。これも何かのご縁のような気がします。熊野神社の眷属(けんぞく:神様の使いの動物)として有名な八咫烏が、手水舎の表面に彫られていました。

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本殿の右横に「安国殿」という建物があります。この名称は、徳川家康の戒名“安国院殿”に因むそうで、家康の念持仏であった黒本尊をお祀りしています。お香に薫じられて真っ黒なところから「黒本尊阿弥陀如来」と呼ばれますが、通常は非公開、年3回の祈願会の時だけ御開帳されます。こちらの安国殿の中で、御守り等の土産物が販売されています。

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次は鐘楼堂です。江戸三大名鐘の一つで、東日本では最大級とのこと。 江戸時代の川柳で「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」と謳われています。都内近郊の多くの寺社の中でも、ここ増上寺の梵鐘で除夜の鐘を撞くと翌年の運気がアップするそうですよ。私はまだ撞いたことはありませんが…。

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境内の奥には第14代将軍徳川家茂の正室、皇女和宮ゆかりの茶室、貞恭庵があります。和宮は先ほどの徳川家霊廟にも祀られていますね。幕末の動乱期に運命を翻弄された和宮の人生が偲ばれます…。

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いよいよ本堂の「大殿(だいでん」)へ。本堂には阿弥陀如来、両脇壇に善導大師と法然上人の像が祀られています(本堂内の写真撮影はNGです)。中に足を踏み入れると、本堂内は極楽浄土を彷彿とさせる金色の世界…。暫くの間、堂内に置かれたイスに座り、本堂内に響く読経に耳を傾けました。

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以上に紹介した他にも、本当に数多くの見所があって、じっくり境内を参拝すると半日はかかりそうな規模の大伽藍です。今回、改めて徳川家の菩提寺である増上寺の歴史と、その奥深さに触れることができました。

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