観光客でごった返す浅草を後にして、次に訪れたのは上野です。実は上野公園内にも、サイキック小林世征さんが紹介するパワースポットがいくつかあるのですが、それに関連して上野公園の事を色々と調べてみると、ここ上野も浅草と同様、本当に奥の深い場所だということが見えてきました。上野公園の散策の様子については、また機会を改めて紹介できればと思います。

今回は、上野公園を散策した後に訪れた、国立科学博物館の見学の様子を紹介したいと思います。

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科博を見学するのは5~6年ぶりになります。今回の訪問の目的は2つ。1つは、企画展として開催中の「植物学者 牧野富太郎の足跡と今」展の見学、そしてもう1つは、以前の記事(1/20)で紹介した、
小川三知(おがわさんち)の現存するステンドグラスを鑑賞するためです。

まずは牧野富太郎展から…。植物学など自然科学系にはめっぽう疎い私なのですが、牧野博士については数年前、ある事がきっかけで博士の業績や人物像を知ることとなり、今回、企画展が上野で開催されていると知り、訪問した次第です。

植物学者 牧野富太郎の足跡と今

企画展の会場内部は撮影NGのため、写真を紹介できないのが残念ですが、牧野博士が残した貴重な資料や標本などが多数展示されていて、博士の業績の一端を垣間見ることができます。その中でも特に目を奪われたのが、博士本人が描いた植物画の数々です。

私自身、美術館などで、植物を描いた細密な絵画を鑑賞する機会も多いのですが、牧野博士の描く植物画は、本職の画家にも引けを取らないほどの描写力で、その緻密さに圧倒されました。「天は二物を与えず」と言いますが、牧野博士は間違いなく二物、三物を持ち合わせた、本当に稀有な学者だったと思われます。

とはいえ“象牙の塔”に閉じ籠るような、お高くとまった博士ではなく、植物に関する教育普及のため全国を巡って、多くの人たちと直接触れ合ったそうで、その人柄の良さが伺われます。また博士は皇室とも関係が深く、皇居へ参内して昭和天皇に植物学をご進講されたそうで、その後、博士が病気で重体になった時、昭和天皇からお見舞いとしてアイスクリームが届けられた、という心温まるエピソードも紹介されていました。

今回の企画展の中でも、個人的に最も心を打たれたのが、ある1つのパネルに展示してあった文章です。
それは牧野博士が若い頃、植物学者としての心構えをまとめた「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」という15項目の文章です。改めてネットで調べたところ、この「赭鞭一撻」の内容をまとめたサイトがありました。

赭鞭一撻

これだけの心得を、二十歳そこそこの若者が書いたとは…、並大抵の人物ではありません。40代半ばを過ぎた私自身、身につまされる項目が多々ありますが、特に最後の15項目目(造物主あるを信ずるなかれ)は、深淵の域に達したかのような言葉です。この博士の言葉に出会えただけでも、今回の企画展に足を運んだだけの甲斐がありました


そういえば先ほど、数年前にある事がきっかけで牧野博士のことを知った…と書きました。

2010年、その年はNHK大河ドラマで「龍馬伝」が放送されていました。

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その年の夏に妻と四国旅行に行った際、龍馬ブームにあやかって、私たちも高知を訪問しました。右を見ても、左を見ても、龍馬一色というほどの盛況ぶりでした。高知市内の名所を巡った際、市内の近郊に大きな植物園があることを知り、天気が良かったこともあって訪れてみました。そこが高知県立牧野植物園だったのです。

高知県立牧野植物園

入園してみてビックリ…。広大な敷地に咲く花々や、南国を思わせる巨大な温室、それに建築家の内藤廣氏が設計した「牧野富太郎記念館」のフォルムの美しさ、どれを取っても、私が今までに訪れた国内の植物園の中でも、断トツの素晴らしさでした。そこで初めて、高知出身の牧野博士という偉大な植物学者の存在を初めて知った次第です。以下は、その時の写真です。

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牧野植物園を見終えた後に、桂浜に行って坂本龍馬の像を見学する予定だったのですが、植物園のあまりの素晴らしさに写真を大量に撮影してしまい、桂浜に着いた時には、デジカメのバッテリの残量がギリギリの状況でした。桂浜では3枚しか写真が撮れず、最後の最後で坂本龍馬の像を撮影できた時は、本当に冷や汗ものでした…。こちらがその時の写真です。

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話しが横道に逸れましたが、そんなこんなで高知旅行の際に、はからずも牧野博士の存在を知り、今回、改めて上野で博士の業績を見直すことができました。博士はかつて、東京の練馬に住居を構えていたことから現在、練馬区立牧野記念庭園があるとのこと。練馬区といえば、私が通った高校がある場所でもあります。
昔の思い出を振り返りつつ、そちらの庭園もいずれ訪問してみたいと思います。
(続く)

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