先日(3/28)の記事の最後でチラッと事前予告していましたが、3月末に新宿区河田町にある歴史的な建造物を見学しに行きました。その見学記については次回の記事で詳しく紹介しますが、訪問に先だって周辺の情報をネットで事前に調べたところ、今回の目的地のすぐ近くに内藤多仲博士記念館があることを知りました。記念館といっても通常は非公開、通り沿いから建物の外観を見学できるとのことだったので、写真だけでも収めておこう…ということで、足を運んできました。以下、その時に撮影した写真です。

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見ての通り、取り立てて特徴のある建物ではありません。ただ、私としてはどうしても、内藤博士が実際に暮らしていた自宅の様子を、この目で見ておきたかったのです…。

内藤多仲(ないとうたちゅう)… 知る人ぞ知る“塔博士”ですね。恥ずかしながら、博士については数年前まで名前さえ知らなかったのですが、以前、偶然に見たテレビ番組でその業績が取り上げられたのを通じて知りました。以降、いろいろな資料や書籍を通じて、戦後の建築(特に耐震構造建築)に多大な貢献を果たした人物であることを学びました。博士の経歴や設計物について、ウィキペディアで詳しく説明されています。

内藤多仲(Wikipedia)

1950~60年代にかけて、日本の主要な大都市に建造されたタワーは、ほとんどが内藤博士の手によるものです。なかでも、東京タワーを筆頭に、全国に残る内藤博士が設計した6つのタワーを「タワー六兄弟」と呼ぶそうです。私自身、ここ数年の間に全国各地を訪れる機会があり、それらのタワーの多くを見に行ったり、実際に展望台まで上って眺望を楽しんできました。今回、せっかくの機会なので、それぞれのタワーを訪問した時の思い出を振り返ってみたいと思います。建造年の古い、六兄弟の長男から順を追って紹介しましょう。

六兄弟の長男 名古屋テレビ塔(1954年、180m)
2012年9月、名古屋旅行の際に昇ってきました。訪問した少し前、塔が全面的にリニューアルされたらしく、予想以上に綺麗だった印象があります。展望フロアの上の階にあがると、一面金網で覆われた屋外に出られる屋上があり、かなり衝撃的でした。

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六兄弟の次男 大阪通天閣(1956年、103m)
2010年6月、大阪旅行の際に昇ってきました。実際に展望フロアに昇ってみると分かりますが、塔が微妙に揺れているのが感じられ、一瞬、背筋が寒くなった記憶があります。通天閣名物、ビリケン像の足の裏も撫でてきました。通天閣の下を通る商店街、浪速独特の濃~い雰囲気を漂わせていました。

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六兄弟の三男 別府タワー(1956年、90m)2011.09.28
2011年9月、九州旅行で大分・別府を訪れた際に見に行きました。私も含めて、関東圏に住む人にとっては、かなり馴染の薄いタワーかと思います。別府を訪れたのはその時が初めてで、せっかくの機会なのでタワーに昇ろうと足を運んだところ、衝撃の展開が…。何と、訪問した日(水曜日)は展望台が定休日とのことで、タワーに昇ることができませんでした。本当に残念…。ちなみに、別府タワーの公式サイトを覗いてみたところ、内藤博士の業績が動画で紹介されていました。タワー六兄弟の中でも、内藤博士を最もインスパイアしている様子が伝わってきます

別府タワー

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六兄弟の四男 さっぽろテレビ塔(1957年、147.2m)2007.8.25
2007年8月、北海道旅行で札幌を訪れた際に昇りました。テレビ塔に昇ったのは夜の時間帯で、塔の真下を貫く大通り公園や、その先にある大倉山ジャンプ台など、札幌市内の夜景を堪能しました。タワーの外観のライトアップも時間によって変わり、とても美しかった記憶があります。

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六兄弟の五男 東京タワー(1958年、332.6m)2013.02.01
長年にわたって自立式電波塔として日本一の高さを誇った、東京を象徴するタワーです。あえて説明するまでもありません。内藤博士の代表作とも言える超高層建築物ですね。2013年2月、少し前のブログの記事にも書いたように、芝公園周辺を散策した際に近辺を歩き、タワーの雄姿を撮影しました。

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六兄弟の六男 博多ポートタワー(1964年、100m)
これまでに博多は3回ほど訪問した機会があるのですが、この六男のタワーだけは残念ながら、きちんと見学した機会が一度も無く、他の兄弟たちのように思い出を語ることができない状況です…。いつになるか分かりませんが先々、福岡を訪れる機会ができた暁には、しっかりとタワーを見てきたいと思います。


内藤博士の業績を知るにつけ、博士はもっと多くの人に知られて然るべき人物だと、つくづく感じます。改めてネットで調べたところ、内藤博士の生前の活動ぶりを記録した動画が見つかりました。これは、かなり貴重な映像です。博士が亡くなったのは1970年なので、ほぼ半世紀前の映像となります。今回訪問した記念館(撮影当時は博士が暮らしていた自宅)の外観もチラッと映っています。

耐震構造の父 内藤多仲[1](youtube)
耐震構造の父 内藤多仲[2](youtube)

各地の塔を巡った思い出を振り返りつつ、内藤多仲博士記念館を後にして、いよいよ新宿区河田町の最終目的地へと向かいました。

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