今回は、山陰旅行の最終日に訪問した、出雲大社の参拝の様子をお伝えしようと思います。ちなみに出雲大社の呼び方ですが、正確には「いずもおおやしろ」ですね…。

出雲大社

松江から一畑電鉄に乗り約1時間、出雲大社前駅に到着、当日の朝は天気も良く気分も高まってきました。駅から見て大社は北側に位置していますが、参拝に向かう前に、まず駅の南側にある見どころを先に廻りました。駅から少し歩くと、巨大な白い大鳥居(一の鳥居)が目に入ってきます。この鳥居は、九州小倉の篤志家により、松の並木280本とともに寄進されたそうです。 一個人の尽力で、大社周辺の景観が今のように整備されていたとは驚きです。

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そこからさらに南に歩いていくと、JR旧大社駅に到着します。1990年の廃駅まで出雲大社の表玄関口として利用されてきた大社駅は、全国でも珍しい神社様式を取り入れた純日本風の木造建築で、重要文化財に指定されているそうです。駅舎内には営業当時の面影をしのばせる物がたくさん残っていて、何とも懐かしい雰囲気に浸ることができました。

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ひと通り駅舎を見学したあと、もと来た道を北へ、表参道(神門通り)の緩やかな坂道を上りきった場所に、出雲大社の木製の大鳥居(二の鳥居)が見えてきました。いよいよここから神域に入ります。

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鳥居をくぐると、参拝者の人たちのほとんどは、そのまま真っ直ぐ参道を歩いて行くのですが、鳥居を過ぎてすぐ、参道の右手の木立の中に、何やら銅像や石碑があるのが見えたので、芝生を横切って近づいてみました。

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銅像の人物は明治時代、「出雲大社教」という教派神道の創設者で、出雲大社大宮司もであった千家尊福(せんげたかとみ)という方でした。千家家は代々、出雲大社の宮司を務める家柄(出雲国造)で、祖先をたどると、国譲りに応じた大国主命を祀るため天日隅宮(あめのひすみのみや=出雲大社)の祭祀を担った天穂日命(あまのほひのみこと)を始祖とするそうです。前回の記事で紹介した神魂(かもす)神社も、天穂日命の創建と伝えられています。日本史上、千家家は天皇家に次いで二番目に古い祖先の系統をもつ家柄なのだそうです。

なるほどなぁ…と感心しながら、さらに奥に位置する石碑に近づくと、その石碑には「大本教祖火の御用記念碑」と刻まれていました。出口なお、王仁三郎を教祖とする教派神道、あの、大本(おおもと)に関する石碑でした。出口なおの“お筆先(自動筆記)”や「大本神諭」、王仁三郎の「霊界通信」、そして戦前の政府による大弾圧など、宗教としてよりも“謎学”の立場から諸々の関連本を通じて、大本については多少知っていたのですが、出雲大社の境内の一角にこれほど立派な碑が立っているとは…。全く予想していなかったので正直、呆気にとられてしまいました。

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出雲大社と大本の関係、かなり深いものがありそうです。改めて自分なりに調べてみようと思いました。それにしても、もし鳥居をくぐってそのまま真っ直ぐに進んでいたら、こうした事実も知り得なかった訳で…。これは偶然の出来事のようで、実は必然だったのかもしれません。

気持ちを切り替えて、改めて参道に戻って坂道を下っていくと、右手側に小さな祠が見えてきます。

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そこは「祓社」という出雲大社の末社で、参拝者は本来、まずこの祠の前で心身を祓い清めてから、奥にある拝殿を参拝するのが正しい順序、ということを事前に予習していたので、見落とすことなくお参りしました。ほとんどの参拝者は、祠の前の立札すら目もくれずに直進していました…。

三の鳥居をくぐって松並木を進んでいくと、左右の両方に大国主神の銅像が見えてきます。

右手が「ムスビの御神像」で、大国主神が日本海の荒海から現れた「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」を授けられ、ムスビの神になったとされる場面を再現した像です。

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左手が「御慈愛の御神像」で、こちらは有名な「因幡の白ウサギ」の物語の一場面を表した像です。

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この像の先にある手水舎で両手と口をすすいだら、いよいよ拝殿での参拝となります。この手水舎も相当な大きさです。

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それにしても、今回の記事では触れませんでしたが、稲が植えられた田んぼや池、緑の芝生が美しい広場、奉納相撲を行うための土俵、女性像やオブジェなどの彫刻作品、過去の来歴を物語る立札など様々なものがあり、大社の入口からここにたどり着くまでに、すでに1時間近く経っていました。いろいろな点で本当に奥が深い大社(おおやしろ)です。
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